靱帯は強靱な結合組織の短い束で、骨と骨とをつなぎ関節を形作る。主成分は長いコラーゲンの線維である。靱帯には関節の可動域を制限する働きもある。なお、骨と骨格筋をつなぐのは靱帯ではなく腱である。
■関節包靱帯:関節包の一部となって関節を包み、機械的な強度を増す。
■関節包外靱帯:骨と骨とが離れないようにし、関節の安定に役立っている。
靱帯には若干の弾性があり、張力がかかると次第に伸びていく。脱臼した場合、できるだけ早期に整復する必要があるのは、このためである。治療が遅れると靱帯が伸び過ぎ、関節の強度が落ち、習慣的な脱臼の元になる。

基本は結合組織線維と時に弾性繊維が含まれるので、創傷とそれほど変わらない。機能的には更に強い強靭さと弾力性が要求されることになる。
治癒過程
損傷後数時間:白血球やリンパ球が集まる。
白血球…身体の種々の部位にある細網内皮系の細網部、骨髄およびリンパ組織で産生され、通常これらの部位および循環血液中(稀に他の組織中)に存在する細胞の一型。白血球は幹細胞より発生し、骨髄性・リンパ性・単球性の3系に分化する。骨髄系の細胞はしばしば顆粒白血球または顆粒球とよばれ、好中球・好塩基球・好酸球からなる。
リンパ球…体中のリンパ組織(リンパ節・脾臓・胸腺・扁桃・集合リンパ小節)でつくられる白血球。ときには脊髄でもつくられる
損傷後24時間:単球やマクロフアージが多くなり、壊死組織の貧食を行う。線維芽細胞が増えコラーゲンが形成される。
マクロファージ(大食細胞)…骨髄中の単球幹細胞由来の単核で活動的な食細胞。広く生体内に分布し、形態学的および活動性に違いがみられる。長寿命細胞。
コラーゲン(膠原)…結合組織軟骨および骨の白色線維にある主要な蛋白(哺乳類の蛋白の半分以上を占める)で,水に不溶性である。
損傷後2週間:肉芽が確認される
損傷後数週間:線維芽細胞、マクロフアージが減少し線維芽細胞が扁平化する。
損傷後約2ヶ月:ほぼ正常に近づく。おおまかにはやはり3ヶ月は必要になる。
自然治癒に向かう3つの条件!
■損傷靭帯が連続性を保もち、血行が良いか
■修復中に靭帯に一定の張力がかかっているか
■損傷靭帯に強大な力がかからないか
※ 以上の3点が揃った場合に外見上は2ヶ月でほぼ正常となる